荒波に飲み込まれそうになるとき
2008年06月18日
愛媛遠征を前に、僕はしばらく前から司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」(日露戦争当時の話で、松山出身の秋山兄弟が主人公。来年からNHKでドラマ化されるので最近話題に。)を読んでいたが、ちょっと前にやっと読み終わった。なにしろ長い話なのだ。できたばかりの国で、当時の人々(元々はサムライ)がいかに国のことを思い、自らを犠牲にして努力して、前だけを見て一歩一歩進んでいったのかという話。この小説は戦についての記述に兵法的な解説があることが多く、そういう点でもおもしろかった。 愛媛といえば、知名度のある「坊っちゃん」を応援に借り出しているけれど、坊っちゃんは江戸っ子だし、松山が嫌で、松山の人を懲らしめた上に東京に帰ってしまうという話なので、坊っちゃんが相手方にいてもあんまり怖くない。 これが、もし秋山兄弟が相手に加わっていたら恐ろしいことになったろうと思う。僕はすっかり秋山真之さんに心酔している。というわけで先日、もう一つの主人公、戦艦三笠に行ってきた。僕の愛媛遠征はここからスタートである。(ちなみに今月末まで、日本海海戦記念イベントとして、東郷元帥の自筆の書などが展示中である。原文は秋山真之さんが起こしたもの。)
三笠の甲板で当時を偲ぶ。ここに東郷元帥と秋山参謀が対戦中に立っていたという場所に立ってみる。できたばかりのちっぽけな国の艦隊が、当時世界最強と謳われたバルチック艦隊に完全勝利。サッカーでいえば、ワールドカップ初出場の国が決勝Tでブラジルを7−0くらいで破るようなものか。 そして海からの風を感じながら考える。ほよよん。 昨シーズン、最初と最後だけは存在感を示すことはできたけれど、客観的に見れば、何も成し遂げなかったのだろうし、むしろ不名誉な記録を作ってしまった。言ってしまえば時期尚早だったし、悪意のある言い方をすれば場違いだった。J1はそこにいたい夢の場所であって、現実の居場所ではなかった。だからこそ、今年のスローガンは、「夢のJ1に復帰」じゃなく「リアルなJ1への挑戦」なんだったんだろうと思う。 現実を後追いしてだましだましの修正していっても追いつかない。翌年の予算を前倒しして補強して行っても、結局は降格した上に赤字が1億5千万円。時間がかかっても根本から変えなくちゃいけない。 というのが今年のあり方で、だから時間がかかるのもしょうがないのだろうと思うのだ。すでに時間がかかり過ぎだと思う人もいらっしゃるだろうし、先が見えずに不安であり不満であると思われる人もいらっしゃるだろうけれど。 そして今がまさに荒波の時なのだろう。ここをどう乗り越えていくか。 勝負は相手もあることだし、時の運もあるし、結局のところ、自分たちのできることを精一杯やるしかない。 各員、一層奮励努力せよ。
つづく -- takaoh
- posted by takaoh
- 19:59
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コメント
この記事に対するコメント一覧
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- こんばんは(^-^*)/
興味深い話しを有り難うございます。
元のサムライ達が覚悟して国を背負い、こんにちの日本の土台を造ってきたのですね。兵法の道理はきっと武士道に繋がるものですね。そのような日本人がいたことを思えば、サムライブルー達は気持ちだけでも強くなりますね(^-^;
横浜は、大局的に捉える必要がありますね。ただ、私の出来ることは、懐深く、感謝をモットーに応援するのみですね。ほんとにアウェーまで行かれるtakaohさん達には、頭が下がりますm(__)m
楽しいことやご苦労もあると思いますが、只々、応援を託すばかりですみません(^-^;
- posted by コスモス
- 2008-06-19 01:18
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- 努力します!。
愛媛には行けません…すみません。
- posted by シーマがらはう
- 2008-06-19 07:41
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- お早うございます。
「坂の上の雲」に出てくる秋山兄弟をはじめ、強国=ロシア相手に戦いを挑むその当時の日本(の指導者)のメンタルは相当なものがあったはずです。
一歩間違えば国が滅ぶのですから。
秋山兄は広大な中国東北部で騎兵隊組織を、秋山弟は巨大なバルチック艦隊を迎える作戦を練り、来るべき決戦に備えましたが、我等のフリエも今節の愛媛戦が物凄く明確なターニングポイントとなる試合。
自らの価値が試されるこの試合こそ、勝利を勝ち取って欲しいですね。
- posted by リュウチャンパパ
- 2008-06-19 09:04
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- コスモス様
コメントをありがとうございます。
兵法は突き詰めていくとやっぱり孫子に行き着くんではないでしょうか。
本当に強いのは戦わずして勝つこと(無駄に死者を出さない)ということなのですが、ちょっとサッカーでは違いますね。
島国の日本には歴史的に守りの文化がない、とか、奇襲がうまく行っても名将は2度と奇襲は使わない、常勝将軍といわれる名将は相手の倍の戦力を得たときにしか戦わない、とか、いろいろおもしろいです。
- posted by takaoh
- 2008-06-19 13:05
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- シーマさん
では後方支援ということで。
- posted by takaoh
- 2008-06-19 13:06
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- リュウチャンパパ
都並ターンで撃滅ですな。
- posted by takaoh
- 2008-06-19 13:07
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- 先日横浜FCレターが届いてから、ず〜っと心配に思っていた事がありました。
私が見た限りどなたのブログにも触れられていなかったが、夢のJ1から戻ってきたら1億5千万円の赤字だった現実!
これからどうなる?どうしたらいい?一サポとして出来る事は?チームの成績とともに切実です。
今は目の前の試合にサポとして参戦する事しか思いつかないのが残念ですが・・・。
- posted by ずっと気になっていたこと
- 2008-06-19 14:55
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- 気にされてた方へ
去年、シーズン途中でどんどん補強を繰り返していって、そのなりふり構わずさに、こりゃ残留しないと資金面というか経営面で相当やばいことになるんじゃないのかと心配していました。そのときに「来年の予算を前倒し」というような表現がされていたのを覚えています。
だから、単純に、今年の予算が1億5千万減ったところからスタートなんだと思いますよ。サッカークラブの予算の多くは人件費なので、それがなければもう少し選手を充実できたのだろうと思います。
1億5千万円というと、22試合なので1試合あたり680万円。チケットが3千円とすれば2272人の観客があれば賄えるので、毎試合、6千人くらい入ってくれれば大丈夫という計算になりますね。厳しいなあ。
- posted by takaoh
- 2008-06-19 15:26
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- takaoh様
早速に有難うございました。
毎試合、6千人!厳しいですねえ。ではまず送られてきた5枚の招待券は無駄にせず、有効に友人知人にさし上げましょう。
横国では見応えのある試合を楽しんでもらって、その中の何人かでもファンになって三ツ沢に来て頂けるように。
- posted by コメント返し、有難うございました
- 2008-06-19 20:59
- Re:荒波に飲み込まれそうになるとき
- どういたしまして
地方に行くと、意外に地元のチームを応援しようと盛り上がっていたりするのに驚かされることがあります。
地元のサッカークラブを応援しようと思ったときに、神奈川にはJクラブが4つもあるし、横浜市内にも2つあるし、うちは一番後発だし、なかなか動員面で厳しいものがありますよね。いつか、代表チームに中心となるような選手を輩出するようになって、そしてW杯イヤーにJ1で優勝するようになれば、今の10倍近い動員も期待できるのでしょうが。
それまでは地道に実力を付けていくしかないのでしょう。
- posted by takaoh
- 2008-06-19 22:14


