One man's view
2007年10月30日
SINCE 1998今年のニットマフ。クラブの歴史はわずか9年前に始まったばかり。 クラブができてからJFLとJ2の二つのカテゴリーを優勝してのJ1昇格は史上最速だったけれど、またJ2降格が決まったのも最速(最短距離ではないけれど)だった。 最速昇格・最速降格の話は僕に、飛び級の天才少年・少女の話を思い起こさせる。 小中高とどんどん飛び級し、13歳くらいでオクスフォードやらハーバードやらに入学する子どもたち。幼少の頃からいろんなものを犠牲にし、無理してがんばったのだろうし、親の努力もすさまじかったんだろうと思う。大学に入学すると、天才少年・少女現るというニュースになる。でも、大学に入ってから、さらにその後の消息は、耳にしない。 何か独創的な発想で新しい理論を打ち立てて、世界の謎を解き明かしたとか、人類の進歩や世界平和に大きく貢献したとか、そんな話はまったく聞かない。せいぜい普通の大学の先生になったという話くらいだ。最速入学の天才少年・少女たちだって今のところほとんどはそんなものだ。 クラブは経験も乏しければお金もない。それを大前提に、去年(というかおととし後半くらい)から今年にかけてやってきた基本的な方針に変化はないように見える。ベテランの経験と、安い(から当たり外れの大きい)レンタル外人に大きく頼ったチーム作り。それは、経験もお金もない中でやっていく一つの現実的な策だったと思うし、短期的にはそれしか引き出しがなかった。それしかなかったから、シーズン途中でどたばたとその都度その場に応じて現実的な対応を行ってきた。 それでも、そのやり方が奏功してJ2優勝を遂げたけれど、同じやり方は、環境の違うJ1では残念ながら通じなかったということかもしれないし、今年がそういう流れだったから降格なのかもしれない。今年を否定するのは簡単だが、今年を否定してしまうと、去年の優勝もなかったのではないかという気がする。 昨年。 開幕戦直後というありえないタイミングでの監督交代。若手の育成に定評のある監督から、まったく経験のない監督への電撃交代だった。結果的にはそれが的中した。 レンタル外人は例年通り、最初は外れもあった。シーズン途中で補強を行い、結果的にアレモンもソンヨンもうまくはまってくれた。 途中で補強したベテラン選手も見事にうまくはまった。 ベテランは怪我も少なく、結果的にうまく機能してくれた。 多くのことが運よく進んだ結果、悲願のJ2優勝・J1昇格を決めた。 優勝を決めた試合の帰りの羽田空港で、監督が信頼することの大切さをサポに吼えた。しびれた。クラブと選手を信頼しようと心に誓った。 今年は城氏とアレモンの穴を埋めて、さらにJ1仕様にバージョンアップする必要があった。 たとえば奥選手と久保選手が揃って来てくれて、これで穴は埋まるかと期待した。開幕戦のひょっとこゴール、そして2戦目のダービー完勝で多くの人が涙していた。今年はこれでやっていかれる、とあのときは確信した。 しかし。 頼みのベテラン選手に怪我人が続出した。期待の若手にまで怪我が出た。 もう一方の頼みのレンタル外人はやっぱりハズレだった。正体不明の病気で練習もろくにできなかった選手は違うチームに行ったとたんに活躍した(あれはいったいなんだったんだ?)その後のレンタル外人はパウロにしてもボムソクにしてもうまく機能したので、補強がまるでだめだったわけではない。 その後、また切羽詰った感いっぱいのタイミングで監督を交代したが、残留請負人として経験が豊富という監督は、結果的には一つも勝ち点をあげることすらできないでいる。 多くのことが運悪く進んだ結果、最速でJ2降格を決めた。 パンツ振り回してノリノリだったシウバのお行儀が注意されたのが、結局、ウンの尽きだったのだろうか。 来年も同じやり方であっても、運も味方してくれれば去年のように復帰できるだろう(と信じたい)。問題はそれ以降だが、中期的、長期的なことは、僕には想像するしかない。J1とJ2をしばらく行き来しながら、試行錯誤を重ねながら、経験を積み、新人や若手の成長を待ち、サポを増やし、クラメンを増やし、資金を増やし、補強を行い、結局は、少しずつ地力をつけていくしかないのだろうと思う。 ただ、今年はクラブの将来のビジョンも少し垣間見られた。資金はできるだけ選手獲得に回すものと思ったが、将来を見据えての練習場の確保などを優先したところもあったので驚いた。また、もっと長期的な目的でスクールに力を入れいているのも見逃せない。他にはどんな弾があるのだろうか、見守って行きたい。 でも、このやり方じゃダメだと思うならば、それは組織の方針の問題であって、最近の新聞記事によく出される坂本さんの、個人的な性格や人格の問題ではない(坂本さんの個人的な性格や人格に問題があるとは思わないです)。組織の長としての「社長更迭」ではなく個人の「坂本ヤメロ」を聞いて、問題を誤解する人が出てこないことを願う。 まあ、いろんな思いはあるけれど、とりあえずは、来年の今頃はまたみんなでJ1復帰を三ツ沢で祝っていられたらと思う。やっぱり昇格は素晴らしい。
- posted by takaoh
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コメント
この記事に対するコメント一覧
- Re:One man's view
- いろいろあるのが人生ってもんです!
J2降格が恥なのではなく、闘う事を諦めたらそれが恥になるんだと思います。
逆境に立ち向かう時に人の生き様が問われますが
だからこそ選手の皆さんには余計頑張って欲しいですね。
(そういう意味では10/27戦の暴風雨は意味深い)
- posted by リュウチャンパパ
- 2007-10-30 12:55
- Re:One man's view
- リュウチャンパパ
コメントありがとうございます。
人生いろいろですね。おっしゃるとおり、こういうときだからこそ、がんばってやるべきことを全うしてほしいし、そうしてくれると信じています。
シーズン中なので、決定的に足りなかったものについては言及しませんが、シーズン終わってからも、言うべきことと、言っても詮の無いことがありますね。
- posted by takaoh
- 2007-10-30 17:09


