「サッカーチームが試合をしていれば、イラクで爆弾事件は起きない。」:アジア・カップ決勝

日本は終わってみればグループリーグ、決勝トーナメントと併せて2勝3分1敗。この数字からはぜんぜん強い印象はうかがえません。残念なことです。

アジア諸国も年々実力を上げてきているわけで、日本の相対的な地位もずいぶん下がったような気がします。FIFAランクも計算方法の変更で一度ずいぶん下がったけれど、それは計算方法の変更というよりも、現在の日本の実力を反映したものなのかもしれません。

今回優勝したイラクは、この戦時下、ここまで実力を上げてきているとは驚きました。決勝戦も立派な戦いぶりでしたよね。

僕たちの日本代表は2004年2月に国立競技場でイラクと国際親善試合を行っています。当時はイラクも選手を集めるのがやっとだったのか、来日した選手はわずか17名(今回アジアカップに出場した選手はいなかったようです。)2−0で日本が勝ちましたが、その後、イラクは急速に力をつけてオリンピックでは準決勝進出の快挙。そのチームがベースとなって今のチームがあるようですね。

なにはともあれ、イラクのみなさん、アジアカップ優勝おめでとうございます。

国を代表するチームの国際大会での優勝は、情勢が不安な中で毎日の生活を送るイラクの人たちに大きな勇気を与えるはずです。

先日もサッカーファンを狙ったテロが起こり、勝利を祝う50名が犠牲になったというニュースがありました。大会直前にもスタッフの1人が命を落としたり、選手の兄弟にも犠牲が出たり、大会期間中も選手の親族が犠牲となっていたようです。そんな中で、選手たちがサッカーに集中するのはどんなに大変だったことでしょうか。

今回の優勝後は市民が一つにまとまって勝利を祝ったといううれしいニュースがありました。国が宗派の違いから二つに分かれた内戦状態にありながらも、「サッカーチームが試合をしていれば、イラクで爆弾事件は起きない」(イラクサッカー協会会長)そうで、イラク国旗とサッカー代表チームの下に、イラク人は団結できるのだ、と。

今回ばかりは、試合終了間際のGKの時間稼ぎも頼もしく思えました。

監督のインタビュー

http://www.afcasiancup.com/jp/tournament/mtindex.asp?aid=50784&cid=1377&mt=12049&sec=105&ssec=246

協会会長のインタビュー

http://www.afcasiancup.com/jp/news/index.asp?aid=50685&sec=138&ssec=360



イラクの平和を祈りつつ・・・

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