天皇杯神奈川県予選トーナメント決勝(観戦後記)・その3

先週末に保土ヶ谷で観戦した、「第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会神奈川予選・決勝戦 東海大学−YSCC』。この一戦において、ボクが最も感動したのは、FW9福井和基の(77+2)分間だった。

天皇杯神奈川県予選決勝 080831
・前列右端が、YSCC FW9 福井和基選手

それまで続いた涼しさが消え、平年並みの猛暑が帰ってきた先の日曜日(8/31)。強い真夏の日差しの元で試合開始の午後2時は裕に気温30度を超え、ピッチ上の気温は40度近くだっただろうか。社会人のYSCCは、若さと練習量に勝る東海大学相手に、苦しい戦いを強いられる。序盤からボールを支配し攻め込む東海大学に対して、鋭いカウンターとクレバーなサッカーで対抗するYSCC。

そんな試合展開の中でFW9福井和基は、カウンター攻撃の先鋭となって、長躯縦ダッシュを繰り返す。加えて、ピンチを凌ぐ大きなクリアボールに対しても積極的に前線から詰めて、東海大学DF陣にプレッシャーを掛け続けた。観客席から見ていても、福井の運動量は眼を見張るモノだった。

そして、爆発的高速ランニングが実を結んで、先制ゴールと結果的には決勝ゴールとなった3点目を、福井がダブルアシスト。天皇杯出場権獲得に大きく貢献した。

しかし、後半の22分を過ぎた通産の77分。試合序盤から献身的なチェイシングで、前線からチームを鼓舞し続けたFW福井和基が、足をツッて倒れた。立ち上がる事の出来ない福井は、担架でバックスタンド側のピッチ外に運び出される。福井がここまでに全力を使い果たし、持てるチカラの120%を出し切ったことは誰の眼にも明らかだった。

すぐに交代を告げられた伊吹が、メインスタンド側のハーフラインに登場する。この時、ボクは手当てを受けた福井がバックスタンド側のピッチ外からゴール裏を通って、ピッチの外をメインスタンド側のベンチまで戻ってくるものと思っていた。

Jリーグの試合などで交代を告げられた選手が、バックスタンド側からゴール裏を通って、ピッチ外を半周するようにベンチへ戻って来る姿を多々目にする。その際、半分くらいの選手はスパイクを脱いだり、ストッキングを足首まで降ろしたダラシない姿で、チンタラと歩いてくる。ボクはこういう姿が、好きになれない(はっきり言って嫌いだ)。キモチは痛いほど判るが、「ピッチの中ではプレー継続中であるにも関わらず、自分は御役御免」みたいな姿が、どうしても好きになれない。

けれでも、2分後の79分。福井は手当てもそこそこに、必死の形相で立ち上がった。バックスタンド側の中央タッチライン際から再びピッチに入り、フィールドに戻った。結果的には、そこで交代の笛が鳴り、そのままメインスタンド側で待つ伊吹の方へ(精一杯のスピードで)走ってくることに。再びボールに触る事は出来なかったが、それでも福井は気合で再びピッチに戻った。最後まで戦う姿勢を示し、交代出場するチームメイトを鼓舞してから、ピッチを去った。

このシーンに、ボクは「福井和基と言うフットボーラー」が持つ、『志の高さ』を見た。そして、ソレこそが「YSCCというクラブ」が共有する『魂』なのだと感じつつ、大いに胸を熱くした。素直に感動して、目頭も熱くなった。

ボクの心を洗った、福井和基の「77+2」分間だった。

YSCC、今季最後のホームゲームは日曜日(9月7日)。保土ヶ谷公園サッカー場にルミノッソ狭山を迎えて、13:05キックオフ。


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コメント

この記事に対するコメント一覧
Re:天皇杯神奈川県予選トーナメント決勝(観戦後記)・その3
明日行きたかったのですが、東京ドームに違うスポーツの応援に行かねばならなくなりました。
BBQ写真もようやく現像したので渡そうと準備してたのですが、またの機会に。
応援頑張ってきてくださいね。
gromit(グルミット)様へ
コメントありがとうございます。

昨日の保土ヶ谷はヨコハマな人が多数いました。(笑)天気も良くて、キモチ良かったぁ〜。

BBQ写真、早く見たいなぁ。。。
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