天皇杯神奈川県予選トーナメント準決勝(1)観戦記

第13回神奈川サッカー選手権・2次トーナメント準決勝
■兼第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会神奈川予選

ボクがライフワークとしてフィーチャーし続ける、我が国最古のカップ戦、80年を越える偉大なる歴史を有する天皇杯。

『天皇杯』と聞いて、「それって冬場の大会でしょ?」という見方をするならば、ソレはJリーグという小さく狭い窓から眺めた小さな側面のわずかな一部。かたや、街中にある無数の小さなクラブを見据えた大きな窓から見たならば、天皇杯とは、年間を通して『元旦の国立』を目指す壮大なスペクタクルを賭けた「ノックアウト・トーナメント」。Jリーグクラブを街中のアマチュアクラブが倒す、ジャイアントキリング&『Road to 国立』こそが天皇杯の醍醐味だ。

しかして、本大会に出場出来る神奈川県代表枠は、わずかに『1』。県代表を目指す果てしない戦いは、雪の降る1月に始まり、今日は二次(最終)トーナメントの準決勝。あと2つ勝てば、夢の天皇杯本体への出場が確定する。

□第二試合 2次トーナト準決勝二回戦 
 2008.08.24(Sun)15:00K.O @保土ヶ谷公園サッカー場 観衆184人(目測)
 YSCC 2(1−1)1  神奈川大学

YSCC vs 神奈川大学 080824
・雨の魔術師、YSCCが保土ヶ谷に舞う!天皇杯本大会まであと1勝!!

■メンバー
YSCC
GK 浜村
DF 渡部 重久 山崎 井上
MF 石川 鈴木 金子 平田
FW 福井 志田兄

例年の酷暑下では、体力と若さに勝る学生に分があるのが通例だが、今日は肌寒い位の曇り空。気温も25度に届かず、社会人フットボーラーに味方してくれる。

序盤はYSCCが押し気味に試合を進める。雨が降り続け、スリッピーな足元にも関わらず、両軍ともにパスをつなぐサッカーで応戦。

17分 神大の右CK、ハイボールのクリアパンチングが中途半端で、浮いたボールをお見合いしている間にボールがゆっくりとYSCCゴールに吸い込まれた。残念な失点でYSCCは神大に先制を許した。0ー1。

その後はYSCCが攻め返すもゴールがなかなか生まれず。しかし、前半の39分。YSCCはカウンターから逆襲、ボックス外から志田が強引にミドルシュート。グラウンダーのシュートはGK正面だったが、GKがファンブルしたボールがそのままゴールイン。YSCCが同点に追い付いた。1ー1。雨の試合では、遠目からでもグラウンダーのシュートを打て!、のお手本のような好シュートだった。

両軍ともにGKのファンブルがゴールを生んで1−1のまま、前半はドローで終了。追いついたYSCCが良い流れのまま、ハーフタイムを迎えた。

後半も開始からYSCCがペースをつかんでリズム良く攻め込む。50分、YSCCは神大の右サイドを破って、敵陣へ攻め込むと平田がトイメン(対面)を抜ききらないうちに絶妙のアーリークロスをあげる。これをゴール前で相手DFに身体を当てながら競り勝った志田が、渾身のヘッダーで神大ゴールマウスに叩き込んだ。逆転ゴールでYSCCが2ー1と試合をひっくり返した。

これ以後の残り40分間は、神大が当たりを激しく、時には荒くして、逆襲開始。スリリングな展開となった。学生の体力に押し込まれる場面が続いたが、YSCCがチーム一丸となって、このワンゴールを死守し、決勝戦へ進出を決めた。特にロスタイムの2分間にYSCCが見せた、敵陣左コーナーエリアでのボールキープは、社会人の老獪さを学生にマザマザと見せ付ける会心の試合運びだった。

YSCCが社会人の意地を見せて見事な逆転勝利。あと1つ勝てば、天皇杯本大会へ出場が決定する。次戦の決勝戦は、東海大学サッカー部が相手の大一番。舞台は同じく保土ヶ谷公園サッカー場で、8月31日(日)午後2時にキックオフ。


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