【プレビュー】天皇杯県予選準決勝

第13回神奈川サッカー選手権・2次トーナメント準決勝プレビュー
■兼第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会神奈川予選

ボクがライフワークとしてフィーチャーし続ける、80年を越える偉大なる歴史を有する、我が国最古のカップ戦である天皇杯。本大会に出場出来る神奈川県代表枠『1』を賭けた戦いは、息も凍りそうな1月初旬に始まり、日曜日は二次(最終)トーナメントの準決勝。あと2つ勝てば、夢の天皇杯本大会への出場が確定する。

【プレビュー】天皇杯神奈川県予選準決勝 2008.08.24(日)第2試合15:00K.O 入場無料
YSCC(関東リーグ1部)− 神奈川大学(関東大学リーグ1部)

神奈川大学は一昨年(2006年)の神奈川県予選を制し、県代表として天皇杯本大会へ出場した実績を有する(2回戦でFC岐阜に0−1で敗戦)。対する社会人のYSCCも、6年前の2002年第82回大会へ出場している(1回戦で大塚製薬に1−7で敗戦)。

神奈川県サッカー界における盟主の座を賭けた戦いであるとももに、社会人と大学と言う、いつもは異なるカテゴリを主戦場としている両者にとって、各リーグのプライドを賭けた戦いでもある。

神奈川大学は悲願であった「関東大学リーグ1部昇格」を果たし、今季から大学の最高峰リーグに活躍の場をステップアップさせた。初1部という重圧に耐えながら、前半戦を終了した段階で2勝6分3敗で全12チーム中の9位と健闘をみせている。9月6日に開幕する後記リーグ戦を前に天皇杯出場を勝ち取り、全国的にもその名を轟かせたいところだ。

対する社会人代表は、地元横浜市を代表する「横浜3大クラブの雄」として名を馳せるYSCC。一昨年(2006年)まで続いた右肩上がりのクラブ戦績向上も、関東リーグ版・銀河系軍団「町田ゼルビア」の登場(関東1部リーグへの昇格参入)後は、やや停滞気味の様子。

今季も早々と町田のリーグ連続優勝を許し、最終戦を残した段階でリーグ3位以下が確定。JFLへの登竜門「地域リーグ決勝大会」への関東リーグ出場枠「2」も逃してしまった。まだ、秋開催の全国社会人大会での優勝、という「地域リーグ決勝大会」出場枠の可能性は残されてはいるものの、現状では「天皇杯本大会出場」が『クラブの意地の見せドコロ』となろう。


□両チームの紹介
■NPO横浜スポーツ&カルチャークラブ(2007年 関東1部4位)
通称「YSCC」。言わずと知れた「横浜3大クラブ」の1つ。ホームタウンは横浜市の本牧地域、クラブ・カラーは「水色」。活動期間としては横浜FCをも上回る、長く貴重な歴史を有している、質実剛健な良質のクラブ。
(全日空サッカー部との関係や、横浜FCとの位置付けに関しては、あえてココでは不記)

昨季途中に加入し、今季から「10」を背負うMF10石川健太とMF8土屋健太郎、の健太コンビが今季もチームの中心として、チームを牽引する。この石川健太、Jrユース、ユースとジュビロ磐田で育ち、順天堂大学、TDKを経て、YSCC入りした逸材。兄はJリーガーの石川竜也(鹿島から山形へレンタル移籍中)と言う、サラブレッド。マスクも甘く、イワユル「イケ面」で、長髪をナビかせた華麗なプレー振りは、観戦者をウットリとさせる。女性ファンは、一見の価値大である。

クラブの創設者「吉野次郎さん」、理事「秋山浩二さん」、実行委員「吉田浩昭」さんらを筆頭に、誰よりもフットボールを心から愛し、熱く燃えるヨコハマ・ハートを持ったスタッフたちに支えられる、クラブの強さ(チカラ)は揺ぎ無いモノ(と貴重な歴史)がある。心優しいサポーター集団が試合だけではなく、練習にもダンマクを張って応援にくるなど、ファンの熱度はJリーグのクラブにも引けを取らない。サポーターとクラブがコラボして製作した、セレステなTシャツ(\1000)は秀逸の出来。フットボールファンならば、是非ともコレクトしておきたいアイテムの1つである(ボクは計3枚を購入した)。

横浜に住む観戦マニアの琴線に触れまくる、誠実なフットボールクラブであり、横浜市内で開催されるホームゲームは、観戦の価値超大アリ。ムリな背伸びをせずに「ありのままに生きる」姿に、観戦ファンの「心が洗われる」クラブでもある。
その生き様が『フットボールは、おカネでは無く、ハートで戦うものだ』と、ボクのココロに静かに熱く語り掛けてくる。

■神奈川大学(2007年 関東大学リーグ2部優勝→1部へ昇格)
エースFWの10三平選手は湘南ベルマーレの特別指定強化選手。昨年(2007)の拙ブログ主催『Vivo en Yokohama大賞MVP』の林田光佑選手(現・FC琉球)が立役者となり、昨季の関東大学リーグ2部で彼岸の優勝を遂げた。

基本に忠実な堅実サッカーで地道な成長を続け、現在は「横浜(域内)大学No.1」に君臨している。


大学リーグ最高峰へ登り詰め、活躍の場を広げる「若鮎・神奈川大学」と、アマチュアフットボールの最高峰『JFL』へ辿り着けそうで遠ざかる、切ないジレンマを噛み締めながらも歯を食いしばって走り続ける「ハートを感じるクラブ・YSCC」。

夢の天皇杯本大会出場を目指して、大学生と社会人が火花を散らす戦いは、保土ヶ谷公園サッカー場で日曜日の午後3時にキックオフ。

なお、第1試合の「東邦チタニウム−東海大学」は、同じ保土ヶ谷公園サッカー場で第1試合/13:00キックオフ。いずれの試合も入場無料、チケット代は拍手と声援でネ!

明日の保土ヶ谷に爽やかな風が吹く。

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